募集中!!「2022-第23回JIA環境建築賞」
<JIA-HP>
http://www.jia.or.jp/news/detail.html?id=1423
登録開始;2022年8月 2日(火)
登録期日;2022年8月30日(火)
提出期日;2022年8月30日(火)
詳しくは募集要項をご覧ください。
http://www.jia.or.jp/news/detail.html?id=1423
<小堀哲夫審査委員長 趣旨文>
「外へ拡張する環境建築」
地球環境温暖化によって自然災害は年々威力を増し、パンデミック、ロシアによるウ
クライナへの軍事侵攻、
電力不足など、昨今の予測不可能な環境や社会情勢を前に、都市や建築は脆弱性を露
呈し、
社会が根底から揺らいでいます。従来の方法論が通じなくなったいま、我々建築家は
何を考え、何をなすべきか。
それを問うために、2020年から「JIA環境建築賞」にグランプリである「JIA 環境大
賞」を新設しました。
環境建築とは何なのか。我々は、その本質を問うことから始めなくてはいけません。
これまで性能やエネルギーの最適化といったエンジニアリングの観点から語られるこ
とが多かった環境建築ですが、
そもそも環境とは人間活動を取り巻くすべてを指しています。「環境」という言葉に
は「空間内部の環境」という狭義の意味と、
「建築から周囲や外部に影響を与える」という広義の意味があると考えます。前者は
空間の中に身を置く人にどのように影響を与えるか、
後者は建築外にどのように影響を与えるか。ベクトルは違えど、建築をきっかけにア
クティビティが増えるという点に関しては同じです。
これからは、もはや建築単体、その内部だけの環境を考える時代ではありません。周
囲や地域にもよい影響を与え、
人々に行動をアフォードするような建築が、新しい環境建築のあり方だと考えます。
「JIA 環境大賞」は建築単体だけでなく、建築を通したランドスケープや土木、まち
づくりや保存活動など、
都市や自然と人間活動と一体化した環境建築を評価したいと考えています。